公開講座

●現在募集中の講座一覧

9月16日(月・祝)文学の教室 夏目漱石 『こころ』の謎を読み解く「キャンセル待ち」はこちら

●公開講座のご案内

 公開講座は「詩を味わう、詩を書く」など、一日かけてテーマごとに「読む」「書く」「聞く」「話す」を織り交ぜながら、
講師(若松英輔)とともに言葉への経験を深めていく講座や、課題図書を設定して、
さまざまな鍵となる文章を抜粋したレジュメを中心に講師が解説していく講座などがございます。
(詳細は各講座の案内をご確認下さい)
こちらは20〜40人前後(会場による)で行う講座で、レジュメ付きです。課題の<特典>はございません。
 当講座には、お申込み頂ければ、どなたでもご参加頂けます。(事前のアンケートなどの提出は不要。入会金も掛かりません)
若松の講座に初めて参加してみようと思われる方や、興味のあるテーマに出会った場合などに、お気軽にご参加頂ければと思います。

<講座受講までの流れ>

●クレジットカード払いの場合
1.クレジットカード専用ページからのお申込み
2.ご案内メール(自動送信)受信
3.講座当日

●お振り込みの場合
1.申込フォームからお申込み
2.ご案内メール受信
3.ご入金(銀行振込)
4.講座当日


文学の教室 夏目漱石 『こころ』の謎を読み解く

『こころ』は、近代日本文学でもっとも多くの人の手にとられた作品です。
この小説は、教科書にもその一部が載っていますので、なんとなく話のあらすじは知っている、あるいは学生時代に最後まで読み終えた、という方も多いかも知れません。
しかし、多くの人に読まれるということや通読することと、深く、たしかに読まれることとは同じではありません。
この小説には多くの謎や秘密が秘められています。

今回、『「こころ」異聞 書かれなかった遺書』(岩波書店)を刊行するにあたって、この小説を読みなおしてみましたが、まるで新刊の小説を読むかのような発見がありました。「先生」と「私」の関係には、何か運命のはたらきすら感じます。
また、この小説でもっとも謎深いのは、「K」かもしれません。浄土真宗の家の次男に生まれながら、この人物は、およそキリスト者のように生きたのです。
優れた小説は、書き手の意図を超えて生まれてくるものです。漱石すら気が付かない小説の「秘密」を皆さんと考えながら、「読む」ことの創造性を考えてみたいと思います。(若松英輔)

※『こころ』をいつかは読んでみたい、と思っていらっしゃった方、新たな視点で再読してみたいと考えていらっしゃる方にもおすすめの講座です。

※『こころ』は、岩波文庫・新潮文庫など複数の版があります。少しだけでも目を通しておいて頂けると良いかと思います。(完読しておく必要はありません)


【日時】2019年9月16日(月・祝)10:30〜16:30(受付開始10:15〜)
【参加費】
8,334円+税
【会場】新宿三丁目貸会議室501B 
【定員】30名

【当日のスケジュール】

10:30〜11:00 はじめに――文学と哲学のあわいを生きた人・夏目漱石
11:00〜12:00 第一部 講義――『こころ』を読む I
12:00〜13:30 休憩
(ワーク1:休憩中に『こころ』から印象的な言葉をいくつか選び、書き写す)
13:30〜13:45 選んだ言葉をめぐるディスカッション
13:45〜15:00 第二部 講義――『こころ』を読む U
15:00〜15:15 休憩
15:15〜16:00 ワーク2――講師から出されるテーマを巡って手紙を書いてみる(後半ディスカッション)
16:00〜16:30 まとめと質疑応答


【当日の予定詳細】

10:30〜11:00 はじめに――文学と哲学のあわいを生きた人・夏目漱石
◇「物語」を読むことと「あらすじ」を追うことのちがいをお話しします。
◇この講座の基本となる『こころ』という小説の大枠と文学史における意味をめぐってお話しします。
◇夏目漱石をめぐる基本的な事柄に関してもお話しします。

11:00〜12:00 第一部 講義――『こころ』を読む I
◇『こころ』は、漱石の主著の一つであり、近代日本文学における小説の位置を決定したといってよい名作です。それだけでなく、この本は人間の「こころ」をめぐる「思想書」としての役割を担っていました。
『こころ』は「小説」と「哲学」と「心理学」の接点に立っています。こうした複数の分野をつなぐ言葉の秘密をめぐって考えてみたいと思います。
◇漱石の文学は、象徴的な表現に満ちています。彼の言葉が描き出す意味の深みと広がりを味わってみましょう。

12:00〜13:30 休憩
◇休憩中に、印象的ないくつかの言葉を選び、書き写しておいてください。

13:30〜13:45 選んだ言葉をめぐるディスカッション
◇選んだ理由、書き写した実感などをめぐって意見交換をします。

13:45〜15:00 第二部 講義――『こころ』を読む U
◇後半は、『こころ』の第三部にあたる「先生と遺書」をめぐって考えてみます。「先生」の遺書はもちろん、「私」は、いつ、「先生」の謎を語り始めたのかなど、この小説には容易に解明できない秘密がいくつもあります。それらのいくつかを皆さんと考えてみたいと思います。
◇もう一人の主人公ともいえる「K」の人間像をめぐって「信じる」あるいは「わが身を賭す」とはどういうことかを考えてみたいと思います。

15:00〜15:15 休憩

15:15〜16:00 ワーク2――講師から出されるテーマで手紙を書き、ディスカッション
◇『こころ』では、「手紙」がとても重要な役割をもっています。手紙を書くことは、自分のおもいを相手に伝えるだけでなく、未知なる自分に出会う営みでもあります。
あるテーマをめぐって、短い手紙を書いてみます。(手紙を誰かに見せることはありません。)
◇後半には、グループでディスカッションする時間も取りたいと思います。(手紙の中身にはふれなくて結構です)正解などはありません。互いの考えを聞き合うことで、ご自身の問いを深めて行かれることが目的です。

16:00〜16:30 まとめと質疑応答

<お申し込み>

※満席となりましたので、キャンセル待ちにて承ります。こちらよりお申し込みください。